Q&A
Q. 月経のときの対処法は?
A. フォン・ヴィレブランド病の女性では月経の量が多かったり、期間が長引くことがあるため、必要に応じて治療を受けるようにしましょう。
正常な月経は25~38日周期で、持続日数は3~7日間、出血量は20~140mLと言われています。これ以上の出血は「月経過多」と言えますが、出血量を測ることは難しいため、以下の項目にあてはまるものがあれば医師に相談してみましょう。
普通のナプキンでは、1時間もたない
経血にレバーのような大きなかたまりが混じっている
月経が8日以上持続する
月経量が多い日は外出もままならない
貧血の症状がある
・めまいや頭痛がある
・動悸、息切れがする
・つかれやすい、体がだるい ……など

月経過多の治療
月経過多は、日常生活に影響を及ぼすだけでなく、貧血がみられることもよくあります。通常は低用量ピルや鉄剤などによって治療することが多いのですが、フォン・ヴィレブランド病の患者さんではフォン・ヴィレブランド因子の補充が必要な場合があります。
治療によって症状が改善する可能性もあるため、「いつものことだから仕方がない」とあきらめず、医師に相談してみてください。
-
低用量ピル
月経を軽くし、出血量を減らします。
-
鉄剤
不足した鉄を補給し、貧血症状を治療します。
-
フォン・ヴィレブランド因子の補充
フォン・ヴィレブランド病の治療により出血量を減らします。